「新種の発見」を読んで
こんにちは。
アリスジです。
「新種の発見ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー」という本を読んだので感想を書こうかと思います。せっかく読んだので、書きます。
ところで、私はアリアケスジシマドジョウ Cobitis kaibarai (以下、アリスジ)の研究をしています。
実は、アリスジは最近学名の付いた生物です。
学名がついてくれたからこそ、論文を書くことができています。
つまり、私は分類学の恩恵を受けているのです。
もし、学名がついていなければ、私はアリスジについて論文どころか、
研究すら出来ていませんでした(卒業できない...)。
私は、上述のとおり生態学の研究をしていますが、研究室のボスは昆虫の分類を専門としています(無理言って、自分の好きなことを研究させてもらっています汗)。そのためなんとなく分類学に触れる機会がありました。しかし、きちんと分類学とは何かを学んできませんでした。
この本を読むと、
分類学とはそもそも何か、新種をどのように見つけ、世に公表するのか、分類学のトレンドや将来はどうなるのかなど、分類学という一つの学問を俯瞰することができました。
分類学の門をたたこうとしている人には必読かと思うのですが、生態学を研究している人も一読して損はないかと思いました。
リンク
新種の発見-見つけ、名づけ、系統づける動物分類学 (中公新書 2589) | 岡西 政典 |本 | 通販 | Amazon
次は、「すごい進化」を読みます。