20210219_定期調査
久しぶりに、S県へ赴き少し調査した。
その結果を記録する。
努力量20分で投網とサデ網を使い分けて採集した。
久しぶりに投網を打ったので、腕がだいぶん落ちていた...
以下、採集した魚種
① ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
最も多く取れ、ほんのりと婚姻色が現れていた。
婚姻色MAXの個体は、非常に美しいためその時期になるのが待ち遠しい。
メス腹部は膨らみ、産卵管がちょろりと出ていた。
② アブラボテ Tanakia limbata
一個体確認。ここで採集するのは稀。婚姻色が現れると非常に美しい。
尻びれがものすごくいい!!
③ カネヒラ Acheilognathus rhombeus
ここでは初採集。けっこう上流のほうでは、よく見られる。
移動してきたのか、それとも近くに生息場所があるのか...
淡く色づいてきた。タナゴの中でも比較的大きく成長する。
④ カワヒガイ Sarcocheilichthys variegatus variegatus
ここは珍しく、カワヒガイのたまり場であった。
ここだけ一年を通して、個体数が多い印象。
婚姻色&追星は、未発達。
⑤ カワムツ Nipponocypris temminckii
最近は、この水系で増えているらしい。
昔はオイカワが優占種であったようだが、ここ最近の優占種は本種のようだ。
調査場所では、本種の大きな群れを確認している。
⑥ オイカワ Opsariichthys platypus
昔の優占種。優占種の置き換わりは興味深い。
婚姻色は、まだ合わられていない。
少し上流に行くとハス Opsariichthys uncirostris が見られる。
ニッチがかぶっていると思うのだが、この二種は同所的によく見かける。
ひょっとすると、オイカワが優占種でなくなったのは、ハスと何か関係があるのだろうか?
⑦ ヨシノボリの仲間 Rhinogobius sp.
よく見かけるが、分類が沼であるため、素人である私はこれ以上の言及を避ける。
下の2個体は、トウヨシノボリのような気がするが...
採集できたのは、以上
タナゴ類とヒガイが多かった。
この調査場所は淡水二枚貝の生息個体数が多く、これらに産卵するために、
タナゴ類とヒガイが、集まっているのではないかと考えられる。
このような記録をきちんと残していくことは重要である。
いつかこの考えをまとめたいと思っている。
今日はこんなところで