論文紹介の指導を終えて

後輩の論文紹介の指導を行った。

私の研究室では、学部3年生の初めての論文紹介のアシストを修士の人がチューターとして行う。

私は修士であるので、後輩の面倒を見ることになった。

 

論文選びから始めたのだが、彼の研究と関連のある研究が全くなかった。

分類群を変えてみたり、単語を少し変えてみたり、ちょっと古い論文を検索してみたりしたが、ヒットする論文は無かった。

 

半ばあきらめかけていたころ、彼がある論文を持ってきた。

 

ジャーナルは、「・ネイチャー」で、タイトルが「Insect egg size and shape evolve with ecology but not developmental rate」

ざっくりとした内容が、

PGLS (Phylogenetic Generalized Least Squares : 系統一般化最小二乗法)を用いて、

多くの分類群に共通して、昆虫の卵の大きさや形の進化は、発生形質(胚発生期間や成虫の体サイズなど)ではなく、

産卵生態(内部寄生産卵、水上・水中に産卵)によって促進することを最新の系統樹を使って明らかにした。

という内容である。

www.nature.com

 

 

「後輩君これは、僕も読むのがつらい」と心の中で言ったが、覚悟を決めて、これを論文紹介で紹介することにした。

 

ここ2週間、2人で一緒に読み合わせをして、レジュメを完成させた。

そして、発表当日。

 

前日の夜まで、後輩君は非常によく頑張ったと思う。

発表は、(僕にとっては)非常に分かりやすく、この2週間一緒に頑張ってきた甲斐があったなぁと思った(採集や自分の研究をしたかったけど...)。

しかし、レジュメの内容で、私の責任ではあるのだが、イントロと中身が対応していないところがあった。

そこは猛省している。

 

あと、私の日本語が崩壊していたところがあったので、そこはこれから何とかしないといけないと危機感を感じている(あと一年で社会人になっちゃうから)。

最近は、文章を書く機会が全くなくなってきたので、これを機に筆(手)を動かした次第であった。