後輩先輩の卒論・修論を聞いて

卒論・修論

皆さんは、卒論・修論と聞いてどのような思い出があるだろうか?

私は苦い思い出しかない。

 

卒論はやったことがある。

内容は、植食者の大発生の影響が植物を介して他の植食者や捕食者の群集構造が変化するということだ。

 

卒論発表会は、朝から夕方まで行われ、学部生にとっては自身の卒業がかかっているビッグイベントである。私も例にももれず、卒論に向けて奮闘しその日を迎えていた。

当日、私は大トリであった。

例年、私の学科の卒論発表会では最後の発表者は、

何かボケるまたは気の利いたことを言うという決まりがあった。

(私の研究室が毎年トリになるので、そんな決まりができたのかも...)

私は、どうせ何かするならボケようと思った。

私の2つ前の発表がちょうどカラス(トリ)の発表であった。

そこで、私は、こんなことを言ってしまった。

 

「皆さん、長らくお疲れ様でした。

これで最後の発表ですので、しばしお付き合いいただけたらと思います。

大トリがトリの話ではないですが。」

こんなことを、言ってしまった。

 

当時を振り返っても、全く面白くないと再度痛感した。

実際に、言い放った瞬間、会場の空気は今まで経験したことのない空気感であった。

 

盛大にスベったのだ。

 

しかも、最後の発表であったので、全教員、全学生がいる中でスベったのだ。

真面目に気の利いた事を言えばよかったと、あれ以来ずっと後悔している。

芸人さんの「スベる」を体験できたという点ではよかったのかもしれんが。

 

修論発表は一年後。

そこでは、真面目にしたい。

 

なにはともあれ、卒論生・修論生に「お疲れさまでした!」と言いたい。